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脱毛するなら施術方式は蓄熱式と熱破壊式のどっちがいいのか、で悩んでいませんか?
脱毛経験にかかわらず、蓄熱式と熱破壊式の違いを正確に理解している人は少ないと思います。
そこでここでは、蓄熱式と熱破壊式の特徴や仕組みを詳しく解説し、あなたに最適な施術方式を見つける手助けをします。
蓄熱式は肌への負担が少なく、痛みを感じにくいのが特徴です。
一方、熱破壊式は短時間で効果を実感しやすいものの、肌への刺激が強い傾向があります。
どちらを選ぶべきか迷っている方に向けて、それぞれのメリット・デメリットを比較しながら、おすすめの選び方をご紹介していきます。
あなたにとって、最適な施術方式が見つかるはずです。
熱破壊式と蓄熱式それぞれのメリットデメリット
まず最初に、熱破壊式と蓄熱式それぞれのメリットデメリットから確認していきましょう。
熱破壊式のメリットデメリット
まず最初に、熱破壊式のメリットデメリットから解説していきます。
現在でも純粋に熱破壊式のみで施術するクリニックはありますが、徐々に減少傾向が見られます。
- 施術直後から短期間で効果を体感しやすい
- 歴史が長く信用できる
- 医師や看護師による施術のため安全性が高い
熱破壊式は黒い色素(メラニン色素)への依存度が非常に高い施術方式で、太く濃い毛を得意としています。
色が濃いほどレーザーが吸収されやすく、より高熱でのダメージに変換されるからです。
高熱のダメージで「毛母細胞や毛乳頭」「バルジ領域」を破壊して、脱毛効果を得ます。
また、熱破壊式は施術後の比較的早い段階で毛がスルッと抜けるポップアップ現象が起こるので、即効性が高く効果を実感しやすい点も大きなメリットです。
熱破壊式は蓄熱式よりも歴史が長く症例数も多いため、効果への信頼もあります。
施術も医師や看護師が行うため、高い安全性が担保されています。
その一方で、熱破壊式には大きなデメリットがあるのも確かです。
- 産毛には効果が落ちる
- 日焼けや色黒の肌は施術を断られる
- 痛みを感じやすい
- 医療機関でしか受けられない
熱破壊式はいわば、これまでの脱毛の常識です。
他に選択肢がない状況なら常識は受け入れられますが、不満がなかったわけではありません。
熱破壊式はメラニン色素への依存度が高いですが、裏を返せば色の薄い産毛には効果が落ちます。
メラニン色素に反応するため、「日焼けした肌」「色黒の肌」「ほくろ」には安全に照射できません。
そのため、施術を断られてしまうケースもあります。
そして熱破壊式は高出力の単発照射のため、大きな痛みを感じがちです。
また、熱破壊式は細胞組織を破壊するため、医療機関でしか受けられません。
蓄熱式のメリットデメリット
続いては、蓄熱式のメリットデメリットをそれぞれ解説していきます。
- 産毛にも効果が落ちない
- 日焼けや色黒の肌でもやけどの心配がない
- 低温での施術なので痛くない
蓄熱式は、黒い色素への依存度が低い施術方式です。
その結果上記のように、従来からの熱破壊式脱毛が抱えていたデメリットを大きく克服しています。
蓄熱式は低出力での連続照射によって、内部に熱を蓄えていきます。
一定の熱量に達することで、発毛の指令を出す毛包幹細胞を産出するバルジ領域を破壊します。
したがって、産毛にも効果は落ちません。
メラニン色素への依存度が低いので、日焼けした肌や色黒の肌にも安全に照射できます。
また、低出力での照射のため、痛みはほとんど感じません。
熱破壊式では施術が受けられない人でも、蓄熱式なら安心安全に医療脱毛を受けられます。
その一方で蓄熱式には、デメリットが囁かれたりネガティブな口コミが見られるのも事実です。
- 施術後に抜けない
- 歴史が浅く信用できない
- 施術には高い技術が必要
- 光脱毛では永久脱毛できない
- 冷却ジェルに不快感を感じる
蓄熱式は、毛を抜くというより生えなくさせる施術方式です。
施術後に毛がスルッと抜けるポップアップ現象が起きないため、効果がないと思いがちです。
ですが時間が経てば、自己処理の頻度が減っていることや、生えるスピードが遅くなっていることに気付きます。
また、蓄熱式は歴史が浅いため効果に疑問がある、という意見もあります。
蓄熱式が登場した時期は2016年頃ですが、時間の経過とともに症例数も増え信頼度も高まっています。
そして蓄熱式最大のデメリットが、施術者に求められる高い技術力です。
蓄熱式では、一定範囲に一定の熱量を与えなければ発毛組織を破壊できません。
低出力での照射のため、必要な熱量に達したかどうかの判断が難しいんです。
もしも検討しているクリニックが蓄熱式で施術するなら、研修制度が充実しているかどうかをチェックしましょう。
研修実施を訴求しているクリニックなら、少なくとも蓄熱式で施術することの難しさは理解しています。
高い知識や技術のある医師や看護師による施術なら、蓄熱式でも効果を心配する必要はありません。
蓄熱式の脱毛効果を認めている医師は、大勢います。
更に注意点として、蓄熱式は医療レーザー脱毛だけでなく光脱毛にも存在します。
脱毛サロンではもちろん、光脱毛機でしか施術しないクリニックでも、永久脱毛の効果は得られません。
熱破壊式と蓄熱式の違い
熱破壊式と蓄熱式の違いは、「出力の大きさ」と「照射方法」です。
「熱破壊式は高出力単発照射」で、「蓄熱式は低出力連続照射」です。
肝心なのは、脱毛効果を得るためのエネルギー量はどっちも同じ、という事実です。
具体的な例を挙げれば、「100×1」なのか「10×10」なのかの違いです。
ここでは更に深堀して、熱破壊式と蓄熱式の違いそれぞれを詳しく解説してします。
熱破壊式と蓄熱式の仕組みの違い
医療脱毛には、熱破壊式と蓄熱式の2種類の施術方式があります。
熱破壊式脱毛も蓄熱式脱毛も黒いメラニン色素に反応するレーザーの特性を利用し、レーザーの熱変性で毛根にダメージを与えることで脱毛効果を得ます。
熱変性を簡単に説明すれば、黒い色紙を虫眼鏡で燃やすのと同じことです。
熱破壊式は、瞬間的に高温を加えて毛根を破壊します。
一方、蓄熱式は徐々に熱を蓄積させて毛根とバルジ領域を含む周辺組織にダメージを与えます。
熱破壊式と蓄熱式ではターゲットが違う、という説明を見たことがあるかもしれません。
熱破壊式のターゲットは位置が深い「毛乳頭」「毛母細胞」で、蓄熱式のターゲットは位置が浅い「バルジ領域」、という説明です。
医師ですらこのような説明をしていますが、実はコレ、間違っています。
なぜなら、バルジ領域を狙い撃ちになどできないからです。
更に、使用されるレーザーの波長の長さと位置関係が逆だからです。
熱破壊式ほどではありませんが、蓄熱式でもターゲットはメラニン色素です。
したがって、白髪にも脱毛効果はありませんし、施術間隔も毛周期に合わせる必要があります。
ただ、蓄熱式はメラニン色素への依存度が熱破壊式より低い、という違いがあります。
熱破壊式と蓄熱式の効果の違い
熱破壊式と蓄熱式の効果の違いとしては、熱破壊式の方が毛が抜けるタイミングが早く結果が出やすい傾向にあります。
早ければ数日後、遅くても1~2週間でポップアップ現象が起こってムダ毛が抜けます。
ポップアップ現象とは、照射後にムダ毛が根元からポロポロと抜ける現象です。
一方の蓄熱式では、毛が抜けるまでに3週間~1ヶ月前後かかります。
しかし、蓄熱式は肌への負担が少なく、長期的には安定した効果が期待できるのが特徴です。
医療レーザー脱毛なら、最終的には熱破壊式でも蓄熱式でも永久脱毛の効果が得られます。
「蓄熱式は効果がない」という口コミもありますが、大半の原因はいい加減な施術をするクリニックです。
そのようなクリニックでは大抵、施術者の知識や技術が不足しています。
蓄熱式が本当に効果のない施術方式なら、すでに淘汰されているはずです。
熱破壊式と蓄熱式の回数の違い
医療レーザー脱毛なら、熱破壊式でも蓄熱式でも施術回数に大きな違いはありません。
熱破壊式の医療レーザー脱毛では5回プランが一般的で、効果はある程度満足できます。
蓄熱式の医療レーザー脱毛では6回プランがスタンダードで、効果にはある程度満足できます。
光脱毛の蓄熱式なら回数はより多く必要で、12回以上でなければ満足感は得られない人が多いです。
熱破壊式と蓄熱式の硬毛化の違い
脱毛の施術を受けると、硬毛化するリスクが知られています。
でも実は、その原因は解明されていません。
したがって、蓄熱式なら硬毛化のリスクがないという意見には根拠がない、ということです。
出力の低い光脱毛でも、硬毛化は報告されています。
この事実を考えれば、熱破壊式か蓄熱式かで硬毛化のリスクに違いがあると考えられません。
熱破壊式と蓄熱式の痛みの違い
熱破壊式と蓄熱式では、熱破壊式の方が圧倒的に大きな痛みを伴います。
なぜなら痛みの正体は熱で、高出力で照射する熱破壊式の方が温度が高いからです。
ちなみに毛根に与えられる温度は、熱破壊式は約200℃、蓄熱式は約60℃と言われています。
皮膚ではなく、あくまでも毛に対する温度です。
熱破壊式と蓄熱式の値段の違い
熱破壊式脱毛と蓄熱式脱毛の料金を比較すると、一般的に熱破壊式の方が高価な傾向が確認できます。
理由の一つとして、熱破壊式の脱毛機の方が高額だからと言われています。
一方、蓄熱式の脱毛機は比較的安価なため、料金を抑えられます。
具体的な価格帯を見ると、熱破壊式は1回の施術で15,000円から30,000円程度。蓄熱式は5,000円から15,000円くらいが相場となっています。
ただし、施術部位や回数によって大きく変動するので確認は必須です。
顔脱毛するなら熱破壊式と蓄熱式のどっちがいい?
顔脱毛するなら熱破壊式と蓄熱式のどっちがいいのかは、医師によっても意見が分かれます。
顔は細く薄い毛ばかりのパーツなので、施術方式の特徴を考えれば蓄熱式の方に分があるように思えます。
なぜなら、熱破壊式では産毛には効果が落ちるからです。
にもかかわらず、顔脱毛にも熱破壊式を推奨する医師も見られます。
度重なる施術の結果を踏まえたうえで、熱破壊式でも効果が現れたという臨床結果が、その理由です。
顔脱毛では、熱破壊式でも蓄熱式でもどちらでも効果が期待できる、ことが分かります。
VIO脱毛するなら熱破壊式と蓄熱式のどっちがいい?
VIO脱毛するなら熱破壊式と蓄熱式のどっちがいいのかは、「効果」と「痛み」のどっちを優先するかによります。
VIO脱毛に効果を優先するなら「熱破壊式」、痛くない施術を優先するなら蓄熱式がおすすめです。
ただ、VIO脱毛は麻酔で痛みを軽減できるクリニックが大半です。
麻酔を利用すれば、痛みに起因するストレスも最小限に抑えられます。
麻酔を利用した熱破壊式なら、痛みを抑えつつより高い効果が期待できる事実も忘れてはなりません。
産毛の脱毛には熱破壊式と蓄熱式のどっちがいい?
施術方式の特徴を考えると、産毛の脱毛には熱破壊式より蓄熱式の方が適しているはずです。
ただし、熱破壊式でも脱毛機のスペックによっては産毛にも十分効果が現れます。
実際に、顔脱毛にも熱破壊式で効果があったと報告している医師もいます。
熱破壊式はその仕組み上産毛には効果が落ちますが、まったく効果がないわけではありません。
医療脱毛で使用するレーザーの種類と特徴
医療脱毛では主に、3種類のレーザーが使用されます。
ここではその3種類の、「アレキサンドライトレーザー」「ダイオードレーザー」「ヤグレーザー」について解説しています。
項目 | アレキサンドライトレーザー (熱破壊式) |
ヤグレーザー (熱破壊式) |
ダイオードレーザー (熱破壊式) |
ダイオードレーザー (蓄熱式) |
---|---|---|---|---|
波長 | 755nm | 1064nm | 800~900nm | 800~900nm |
剛毛への効果 | ◎ | ◎ | ○ | ○ |
産毛への効果 | △ | ◎ | ○ | ◎ |
痛みの大きさ | 痛い | すごく痛い | あまり痛くない | 全然痛くない |
色黒肌 日焼け肌 |
不可 | 可 | 不可 | 可 |
美肌効果 | ◎ | 〇 | × | × |
特徴 |
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メリット |
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デメリット |
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クリニックや脱毛機によって、使用するレーザーは異なります。
蓄熱式で使用されるレーザーは、ほぼダイオードレーザーです。
また、上記はあくまでも一般論です。
脱毛機のスペックによっては、該当しない項目もあります。
脱毛機の施術方式
ここでは参考までに、熱破壊式と蓄熱式の主な脱毛機を一覧にまとめています。
熱破壊式 | 蓄熱式 |
---|---|
イシュタルトリニティ エクセルHR Elite+ エリートiQ クラリティツイン クラリティⅡ ジェントルマックスプロ ジェントルマックスプロプラス ジェントルヤグ ジェントルヤグプロ ジェントルレーズ ジェントルレーズプロ スプレンダーX ベクタス ライトシェアデュエット ライトシェアデザイア ライトシェアクアトロ ラシャトリニティプロ |
ヴィーナスベロシティ ヴィーナスワン エクレアプロ クリスタルプロ ソプラノアイスプラチナム ソプラノチタニウム メディオスター NeXT pro メディオスターモノリス ラシャ ラ・フィーユ |
熱破壊式で一番有名で人気なのが、ジェントルマックスプロです。
「メディオスターシリーズ」と「ソプラノシリーズ」はどちらも熱破壊式と蓄熱式の切り替え方式ですが、ほぼ蓄熱式でしか使用されていません。
このように施術方式の切り替えが可能な脱毛機器もあるため、どっちで施術されるのかは無料カウンセリングで確認しておきましょう。
まとめ【必ずしも二択にする必要はナシ】
脱毛するなら蓄熱式と熱破壊式のどっちがいいのかについて、お互いの特徴やメリットデメリットを解説してきましたが、いかがだったでしょうか?
結論としては、どちらにも得手不得手やメリットデメリットがあるため、必ずしも二択にする必要はない、となります。
むしろ蓄熱式と熱破壊式を併用することで、お互いのデメリットを相殺できるとも考えられます。
クリニックによっては、複数の脱毛機器を導入しています。
熱破壊式と蓄熱式の両方で施術するクリニックもありますし、3種類すべてのレーザーを完備しているクリニックもあります。
「蓄熱式と熱破壊式のどっち?」と考えるよりも、「どっちも」と考える方が、脱毛でより高い効果を実現できるはずです。