蓄熱式と熱破壊式の違いって何?【根本的な仕組みが分かりやすい解説】

蓄熱式と熱破壊式の違いって、よく分からないですよね?

でも実は、根本的な仕組みがたった1つ違うだけなんです。
蓄熱式と熱破壊式の根本的な仕組みの違いさえ分かってしまえば、何もかもがストンと理解できます。

ここでは、蓄熱式と熱破壊式の根本的な仕組みの違いをどこよりも分かりやすく解説しています。

更に、蓄熱式と熱破壊式の違いが実際の施術にどんな影響を与えているのかについても、具体例を挙げて紹介します。

蓄熱式と熱破壊式の違いが分かれば、より効果が期待できる脱毛を選択できるようになります。



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蓄熱式と熱破壊式の根本的な違いは「黒い色素への依存度」

蓄熱式と熱破壊式の根本的な仕組みの違いは、黒い色素への依存度が高いか低いか、です。

医療脱毛の施術ではレーザーを照射しますが、その際に黒い色素をターゲットにしているかどうかが、最大の違いなんです。

このたった1つの違いが、施術の際にはいくつもの違いとなって現われます。

「黒い色素への依存度」がもたらす蓄熱式と熱破壊式の違い

蓄熱式と熱破壊式の違いは、元を辿れば「黒い色素への依存度」です。
ですがこのたった1つの違いは、以下のような多くの違いとなって顕在化しています。

蓄熱式と熱破壊式の違いの具体例

  • 施術ペース
  • 産毛への効果
  • 日焼けや色黒の肌へのやけどのリスク
  • 施術中に感じる痛みの大きさ

それぞれについて、以下で補足します。

施術ペースに現われる違い

蓄熱式の施術ペースは1ヶ月に1度ですが、熱破壊式では2ヶ月~3ヶ月に1度です。

熱破壊式では、黒くなった毛根にレーザーを照射して高熱でダメージを与えます。
毛根が黒くなるのは、毛周期の中でも成長期だけです。
毛周期には「成長期」「退行期」「休止期」がありますが、サイクルの移行には2ヶ月から3ヶ月かかります。



一方の蓄熱式では、発毛を指令するバルジ領域をターゲットにしています。
毛根が黒くなる成長期を待つ必要がないため、毛周期に合わせる必要がありません。

そのため、蓄熱式では1ヶ月に1度のペースで施術を受けられるんです。

産毛への効果に現われる違い

熱破壊式では産毛への効果が落ちますが、蓄熱式では落ちません。

熱破壊式では黒い色素への依存度が高いため、色が濃い毛ほど期待できる効果は高くなります。
ですが逆に、毛の色が薄くなるほど効果は低下します。



一方の蓄熱式は黒い色素への依存度が低いため、毛の色に関係なく効果を発揮できます。

肌色による安全性に現われる違い

熱破壊式では、日焼けや色黒の肌では施術を断られる可能性があります。
なぜなら、やけどのリスクが高いためです。

熱破壊式は、黒い色に反応して高熱でダメージを与えます。
肌の色が濃ければ、毛だけでなく肌にもダメージを与えてしまうからです。



一方の蓄熱式は黒い色素への依存度が低いため、日焼けや色黒の肌でもやけどのリスクが低く、安心して施術を受けられます。

痛みの大きさに現われる違い

脱毛の施術中に感じる痛みの正体は、熱です。
温度が高いほど、痛みは大きくなります。

照射されたレーザーは黒い色に反応し、高熱のダメージを与えます。
虫眼鏡で黒い色紙を燃やせるのと、同じ理屈です。

黒い色素への依存度が高い熱破壊式では、約200℃になります。
一方の蓄熱式は、約50℃と低温です。

蓄熱式と熱破壊式の比較一覧

蓄熱式と熱破壊式の比較 画像

蓄熱式と熱破壊式の違いを、比較表にしてまとめました。

熱破壊式と蓄熱式の比較

項目 熱破壊式 蓄熱式
出力 高い 低い
仕組み 毛乳頭や毛母細胞の破壊 バルジ領域を破壊
効果
  • 永久脱毛できる
  • 短期間で実感しやすい
  • 産毛には効果が落ちる
  • 永久脱毛できる
  • 短期間では実感しにくい
  • 産毛にも効果が落ちない
痛み 輪ゴムで弾かれたような痛み 痛みはほぼ感じない
照射スピード 単発照射が多い 連続照射
施術時間 全身1回90分以上 全身1回60分程度
施術間隔 毛周期に合わせる 毛周期は関係なし
日焼け肌や褐色肌 NG OK
メリット
  • 脱毛効果を実感しやすい
  • 色の濃い毛に効果が高い
    • 医療脱毛なのに痛くない
    • 毛周期に関係なく施術できる
    • 産毛にも効果が期待できる
    • あらゆる肌質に対応可
      デメリット
      • 輪ゴムで弾かれたような痛みがある
      • 毛周期に合わせる必要がある
      • メラニン色素の薄い毛には効果が低い
      • 日焼け肌や褐色肌には照射不可
        • 脱毛効果を実感しにくい

          ものすごく簡単にまとめると

          • 熱破壊式は痛みが大きくて剛毛には強いけど、産毛には弱い。
          • 蓄熱式は痛みが小さくて剛毛には時間がかかるけど、産毛にも強い。

          熱破壊式と蓄熱式のどっちが効果があるの?という単純な話ではありません。
          それぞれに得意不得意がある、ってことです。

          ちなみに、熱破壊式と蓄熱式では効果の現われ方にも違いが見られます。

          熱破壊式は、施術当日から数日程度でスルッと抜けます。

          蓄熱式は、生えなくなってきます。
          蓄熱式は効果がないように思われがちですが、実は勘違いです。
          即効性がないために、効果が分かりにくいだけなんです。

          また、蓄熱式は日焼け肌もOKですが、施術期間中に日焼けしてもいいという意味ではありません。
          日焼けして黒くなった肌でも安全に照射できるという意味なので、積極的な日焼けは避けましょう。

          熱破壊式医療レーザー脱毛とは?

          熱破壊式医療レーザー脱毛 図解

          いわゆる医療脱毛と聞いてイメージするのが、熱破壊式医療レーザー脱毛です。

          熱破壊式の仕組みは、メラニン色素に反応させることで毛根に高熱でダメージを与えて脱毛効果を得ます。
          虫眼鏡で太陽の光を集めて黒い紙に火を付けるのと同じイメージです。

          虫眼鏡で火を付ける

          そのため、色の濃い毛ほど大きな効果が期待できますが、産毛には効果を発揮しづらいデメリットがあります。
          また、施術時の温度が高いほど痛みは大きくなります。

          そして熱破壊式は、毛周期に合わせた施術が必要です。
          毛根が黒くなるのは、毛周期の中でも成長期だけだからです。
          そのため施術間隔が長めで、完了までの期間も長くなりがちです。

          熱破壊式は単発照射が多いため、施術時間も長くなりがちです。
          使用するマシン等にもよりますが、全身脱毛で90分以上かかります。
          クリニックによってはあまりにも長時間を必要とするため、上半身と下半身を2回に分けて施術するケースも見られます。

          蓄熱式医療レーザー脱毛とは?

          蓄熱式医療レーザー脱毛 図解

          蓄熱式医療レーザー脱毛はまだ新しい施術方式ですが、そのあまりにも大きなメリットのため、近年では急速に普及しています。

          蓄熱式の仕組みは、毛母細胞を作り出すバルジ領域を低温でじっくり温めてダメージを与えることで、脱毛効果を得ます。

          蓄熱式の最大の特徴は、熱破壊式のデメリットをすべて解消している点です。
          つまり、「痛みがほぼない」「産毛にも効果が期待できる」「色黒肌にも安全に照射できる」「毛周期に関係なく施術できる」「施術時間が短い」という特徴があります。

          ただ、もちろんデメリットもあります。
          「抜け感がを感じにくい」「熱破壊式より多くの施術回数が必要」な点です。

          まとめ

          蓄熱式と熱破壊式の違いを分かりやすく解説し来てましたが、いかがだったでしょうか?
          色々な違いは、実はたった1つの違いに起因していることが分かります。

          それはつまり、黒い色素への依存度です。

          蓄熱式の登場により、これまでの脱毛の常識が覆されました。
          蓄熱式に否定的な意見があるのは事実ですが、メリットが多いのも事実です。

          現時点でもっとも効果的な脱毛を希望するなら、蓄熱式と熱破壊式の併用だと言えます。